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機械的な電子音が鳴り響き、目を覚ました。ああ、もうこんな時間か。起きなくては。のろりと起き上がり、ひとつ伸びをする。嗚呼、今日からまた一週間が始まる。先週のあれこれをどうしようか、など仕事の事を考えている。
「おはよう。」
ふわり、とした君の声に隣を見る。寝ぼけ眼の君は、大きな欠伸をひとつ。どんなに遅く寝ても、君は僕と同じ時間に起きる。
「寝てて良いよ。」
身支度を整えながら、君にそう声を掛ける。
「うんー。」
そう言いながらも君はテレビのスイッチを入れて、天気予報を見ている。
「雨は大丈夫みたいだよ。ただ、凄く暑そう…。」
心配そうな様子で、君は此方を振り返る。ゆるりとしたTシャツの襟元から、鎖骨が見える。
「大丈夫、気をつけるから。」
君の頭をくしゃり、と撫でると。うふふ、と嬉しそうに笑う。さて、そろそろ家を出なければならぬ。
「それじゃあ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。気を付けて。」
君は玄関先までついてきて、小さく手を振る。ドアを閉めて、鍵を掛ける。大事な君が誰かに取られないように、念入りに確認する。
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