roika_works 単発 忍者ブログ
Twitterで投稿した小説やイベント参加情報をまとめています
Admin / Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

久し振りに、ネイルをした。
自分でマニキュアを塗っただけの簡素なものである。
爪が彩られると、何故だか心も踊るようだ。
誰にも気付かれなくたっていい。
これは、自分自身の気持ちを維持する為にしていることだ。
職場に着き、隣の後輩に挨拶をする。
「ネイル、綺麗ですね。」
流石、女子というものだ。

拍手

PR
日向は太陽のお陰で、暖かい。
少し影のある路地裏は、湿度が高く空気が冷たい。
日向と日陰でこれ程までに違うものか。
日向が真っ当な世界なら、日陰は無法地帯だ。
薬物売買、武器の密輸、臓器売買、信じられないが、これが日陰の世界の日常だ。
もし、自分が日向の世界にいたら、とふと考える事もある。

拍手

いつだって人を信じることが怖かった。
善意で優しい言葉をかけてくれる人さえも、私は壁を作り拒絶をしていた。
自分一人で生きていくのは、生半可なことでないのは分かっているつもりだ。
なんとかやっていけるはずだと腹を括って、その日その日を生きている。
私はまだ人を信じることができないままだ。

拍手

薄暗い夕暮れ、逢魔が時。
擦れ違う人々の中に、人ならざる者あり。
目を合わせてはならぬ。
さもなくば、彼方へと連れて行かれてしまう。
さあ、早く家に帰るのだ。
地面を見て、しっかり自分の足で歩くのだ。
人ならざる者に気を取られぬよう。
さあ、用心して歩を進めて行くのだ。

拍手

青色に染まる空を映した水溜りは、只々美しかった。
決して手が届かない空でも、映し出された空なら手が届くのでは無いかと感じられる。
そっと手を伸ばし、水面に触れる。
丸い波紋が浮き出て、虚像の空である事実に改めて気付かされる。
手が届くものなんて、無いに等しい。
そうして暫く波紋を見つめていると、虚無感に苛まれる。

拍手

やけに静かだ。
町中が息を止めているようである。
ひんやりとしたフローリングに、裸足で降り立つ。
そして、カーテンを半分程開いた。雪だ。
そこには、一面の銀世界が広がっており、まだ雪が舞っていた。
冬の朝は静かだ。
雪が全ての音を、吸収してしまうからだ。
まるで、世界から隔絶されたような朝だ。

拍手

ほんのり百合ですので、ご注意下さい。


拍手

お題:夢の中の夢話
お題提供:みやちゃん

私は辺りをぐるりと見回す。知らない町だった。
「此処は何処?」
『此処は夢の中の町。どんな願いも、ただ願うだけで叶えられる。』
そんなことがあり得るのだろうか。
「でも、私は自分の手で夢を叶えたい。」
『残念だ。では、元の町にお帰り。』
目を覚ますと、私は自室のベッドの上にいた。

拍手

お題:幸せは何色?
お題提供:ユースケさん

「何色が好き?」
彼女は、隣で本を読みながら、そう言った。
「青かな。」
テレビを見ながら、ぼんやりとそう答える。
自室の青いカーテンや、寝室の青い寝具を思い浮かべる。
「私は、緑かなあ。」
小説を閉じて、そう言った彼女はモスグリーンのワンピースを着ている。
「青色も、素敵よね。」

拍手

お題:26時、ベランダにて
お題提供:カレンダー側さん

いつも通り仕事を終え、1人自宅へと帰る。
風呂と夕飯を済ませて、やっと時間が出来た時には、時計は1時を回り2時近くになる。
明日が休みで良かった。
今日は流星群がピークらしい。
そう言われると見たくなるものだ。
マグカップに珈琲を淹れて、ベランダで待つ。
暫く待っていると、虚空に星が流れた。

拍手

HOME | 12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22 

忍者ブログ [PR]