roika_works 【単発】高嶺の花 忍者ブログ
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彼女はいつも独りであった。休み時間も、放課後も、帰る時も。いじめられている訳ではなく、授業のグループワークで、彼女に発言を求められた時は、きちんと話をしているようである。『どこのグループにも属さない、もの静かな少女』といった印象だった。そうした彼女に、話し掛ける事は勇気を必要とすることであった。放課後、下駄箱で鉢合わせた。誰もいないと思っていたので驚いた。「…何?」彼女にはそのまま立ち去るということも出来たであろうに、声を掛けられた。「ちょっとびっくりして…。」ともそもそ答える自分に彼女は「そう。」と素っ気なく答えた。「あ、あのさ!良かったら一緒に帰らない?」彼女は目を丸くした。その後少し間を置いてから彼女は答えた「いいよ。」

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