roika_works 【単発】尊い世界に手を伸ばす 忍者ブログ
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鳥の鳴き声や、咲く花々により季節を感じることができるのはとても幸せなことだ。自分と外の世界を繋ぐのは、四角い窓だけであった。そこから見える雲の形や、日の時間を見て、ぼんやりと季節の変化を感じていた。とある病気で、自分は入院をしていた。どうやら珍しい症例らしく、個室を用意されていた。これは、中々悪い気はしなかった。1日のうち、点滴や採血の時間以外は、大抵は時間を持て余していた。四角い窓から見える、青空を眺めて時間を潰すようになった。なんとなく毎日眺めているだけだが、日によって同じ物は無く興味を唆られた。ふわりと浮かぶ雲や、大きな入道雲など、同じものは次の日には無いのだ。それは、とても尊い物ように思えた。

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