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「あ、やば、終電。」
ふと、壁掛け時計を見て、慌てる。
「いいじゃないか、今日は泊まっていきなよ。明日は休みなんだから。」
まだ飲み途中の缶ビールを振って、そう言われる。
「でも…。」
「大丈夫。先輩命令ってことで。」
「う…、では、お言葉に甘えて…。」
そう言われてしまえば、帰る訳にも行けなかった。
先輩が少し寂しそうに笑ったから。
改めて、缶ビールに口をつける。
昔はあんなに苦手だったのに、とふと思った。
「竜也(たつや)くんさあ、もっと年上には甘えておくべきだよ。」
「…はい。」
「あ、これ説教とかじゃないからね?聞き流して。」
「え、あ、はい。」
ふと空気が楽になった気がする。この人の纏う空気は不思議だ。
「後輩を助けるのも、先輩の役割だからね。1人で全部やるのは大変さ。
そういいう時は、僕を頼ってくれ。偶には、先輩らしいことをしてみたいのだよ。」
そういいう時は、僕を頼ってくれ。偶には、先輩らしいことをしてみたいのだよ。」
「そう、ですね。確かに僕は1人で抱え込みがちなところがあります。
今後は色々相談させて下さい。」
今後は色々相談させて下さい。」
「勿論、いつでもいいよ。もっと肩の力を抜いて生きていいと思う。」
「ありがとうございます。」
そう言うと、ふっと柔らかい笑みを浮かべた。
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