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『お知らせ』
・イベント参加予定追加

『単発』
・条件定義
・湖畔
・欠乏
・星を詠む君
・白紙の上
・私の苦手なこと
・損得勘定無しの想い
・真夜中の呪文
・君と僕とアイツ
・うたたねと雨音
・雪が咲く
・春はあけぼの
・忍び寄る死の空気
・寂しがりの二人
・物を書く生活

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「私に幸せになる資格なんて何処にも無いよ」そう言って彼女は苦笑いをする。後悔を引き摺って、この先の人生を歩いて行くというのだろうか。自分で自分を許すことが、彼女は出来ないのだ。たった一人で後悔という枷を引き摺って、彼女は今日も苦笑いをする。「私の分まで、幸せになってね。絶対よ?」

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森は静寂に包まれていた。風も無く、木立もぴくりとも動かない。世界から音を失くしたら、こんな風になるのだろうか。森の中にある湖は、鏡のように月と森の木立を写している。手頃な石を拾って、湖に向かって投げる。手を離れた石は、弧を描いて湖に吸い込まれる。ドボン、短い音と共に水面が揺れる。

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『今、何してる?』曖昧な疑問を投げ掛ける。何処かへ出掛けているかもしれないし、家で寛いでいるかもしれない。僕の連絡に返事が来るか如何か分からない。ただ恋しくて連絡をしたくなったのだ。もっと良い文面にすれば、良かっただろうか。ただ、寂しいという感情で君に縋り付いている。滑稽な話だ。

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指先で空をなぞり、星座の名前を呟く。同じ様にまた別の星座を、君の指先はなぞっていく。星に詳しくない僕は、それを黙って聞いていた。星座の話をしているときの君は、とても楽しそうに見える。その横顔は、闇の中で輝く一等星の様だと思った。草原に寝転んで、君が空をなぞるのをじっと眺め続けた。

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思い浮かんだ言葉をノートに書く。毎日している訳ではないし、日々を綴っている訳でもない。ただ、自分が思い付いた言葉を書きつける。鉛筆の先から、次々と言葉が紡がれていく。言葉は自由だ。ふと思い浮かんだと思ったら、スッと消えたりもする。良いも悪いも、言葉次第である。私は鉛筆を走らせる。

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このさようならは、誰に向けたものだろう。貴方に向けたものであるのは確かであるが、私の気持ちにもさようならをしなくてはならぬ。もう二度と貴方に会えないだなんて、少し信じられないが、これが現実だ。夢物語のように何もかもが、上手くいく訳じゃないと分かっている。私は、さようならが苦手だ。

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誰もが自分を、必要としてくれる訳は無い。それは充分過ぎる程に、承知している。物珍しいからと、自分に近付く人間は掃いて捨てる程居る。しかし、君だけは純粋に自分と友人として交友を結ぼうとしてくれた。その君の想いに、自分はどれだけ救われただろうか。君にだけは、素直になれそうな気がする。

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眠ってしまった君の側で、小声で名前を呼んでみる。いつも苗字で呼んでいるからか、少し気恥ずかしい。もう一度名前を呼んでみる。穏やかな寝息が聞こえてくるばかりである。そう、これで良い。気が付かなくても構わない。ただ、君の名前を口にしたくなったのだ。ただそれだけ。君が眠っている間だけ。

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お題:君と僕とアイツ
お題は、マコさんより。

正三角形の関係を望むだなんて、ムシのいい話過ぎる。三人のパワーバランスは、常にあやふやで固定された事など無かった。自分への好意を、のらりくらりと躱している。此れが最善策とは思わないが、三人共に過ごすにはこうする事しか手立てが無かった。僕は未熟だから、全てを幸せにする事は出来ない。

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