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どうしたら嫌いになれるのかしら。君の横顔は美しいねと思い付くままに言うと、話を聞いてよと呆れられた。まあるい額、夕陽に照らされ染まった頬、静寂の夜のような瞳、筋の通ったつんとした鼻、小振りな唇は薄い。幼馴染だから一緒に居られるけれど、そうでなければ私は君と友達にならなかったろう。

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恋愛至上主義とでもいうのだろうか。恋人がいないという話題になると、不思議なものを見る目をされる。いい人を紹介してやろう、とお節介なことを言われることもある。人格に問題があるからと決め付ける人もいる。恋人の有無は重要なのだろうか、と考えてしまうので私に恋人ができるのはまだ先だろう。

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言葉が怖い。気を付けても誰かを傷付けていることがある。相手にそのつもりがなくても、言葉で傷付けられる。傷付けられ、傷付けることが分かっていても、言葉を使わなければ誰とも分かり合えることはできない。なるべく傷付けたくないので、言葉選びは慎重になる。それが報われるのかは、分からない。

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変な夢を見た。起きたときは覚えていたのに、書き記そうとしたらすっかり思い出せない。ペンを落とした紙にインク溜まりができている。白い霧を掴めないように、忘れてしまったことは思い出せない。今夜も夢が見れるだろうか。あの夢の続きが見られるように思う。毎日眠るのが楽しみになってきている。

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日が昇って沈むのと同じように、生きることも死ぬことも特別なことではない。生きることは素晴らしいと、誰も彼もが一所懸命生きている。そういった人を生き急いでるのではないかしら、と私は眺めている。私といえば、生きるのは億劫だが死ぬほどの勇気はないのである。結局いつも一所懸命になれない。

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蝋燭が小さく縮んでいくのを眺めている。頼りなくゆらゆら揺れる火が消えないように、息をするのも気を遣う。この火が燃え尽きてしまったら、一人の命が無くなるという。この蝋燭に火が点いたときから、今迄ずっと見守っていた。火が消えてしまうのは侘しく感じる。姿も声も知らない人に焦がれている。

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姿も声も聞こえなくなってしまったのだろうかと心配になる程、私の存在は無くなっていた。掌を目の前に翳すと、向こうの景色が透けて見えたし、話し掛けても声は誰にも聞こえていないということだ。誰も私に気付かず、私のことを誰も知らない。何年も過ぎてしまった頃には、私は言葉も忘れてしまった。

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梅の蕾が大きくなっていたことに気が付いた。どうやら随分と外を見ていなかったようである。立春も過ぎ暦は春となったが、風はまだ足元を冷たく舐める。梅の花が咲くのは、いつ頃だろうか。暮らしの中で、そうしたことに気を向ける余裕がなかった。勿体無いことをした。梅が咲いたら暦に印をつけたい。

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悲しかったことはとてもよく覚えている。ペットが死んだことも、友達と喧嘩したことも、好きな人と別れたこともよく覚えている。泡が湧き出るように、そういったことを思い出す。泡は弾ける。悲しかったことは消えない。何度でも湧き出てくる。ひとつひとつ悲しかったことは積み重なる。消えはしない。

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ペンを紙に走らせているときは、心が落ち着いている。紙の手触りやインクの滑り具合、そういったものが心地良い。静かな部屋に、ペンを走らせる音が響く。自分の手に残るということが、安心するのかもしれない。言葉も体温も気持ちも、時間が過ぎれば皆朧になる。紙に残すことで、繋ぎ止めているのだ。

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