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お題:寒いと心も冷たくなる
お題提供:夜凪さん

冬の夜は、静かで暗くて考え事をするのに丁度良い。
闇に染まる寝室で、様々な事に思考を巡らせる。
私は合理的である。
悪く言えば、人の感情を加味しないのが私だ。
いちいち人の感情迄考えていては、やるべき事もままならない。
だから私は、人の感情を加味しないことにした。
私は人間が苦手で仕方ない。

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お題:あなたのいない冬
お題提供:城野なぎさん

風が吹くと、寒さが身に染みる季節になってきた。
貰った手袋を、コートのポケットから取り出した。
気候だけの寒さだけではなく、あなたがいないという事実は、心にぽっかりと穴を開けたままだ。
そのぽっかりと空いた穴に、風がびゅうびゅうと吹きすさぶ。
私は二重の寒さを堪えなければ、ならなかった。

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お題:嘘が好き
お題提供:Cacaoさん

私の前であなたは常に完璧な存在だった。隙が無いのだ。
「あなた幾らか痩せたんじゃないかしら?」
「そんなに体重変わらないよ」
「そうなの?」
あなたは少し痩せた顔で、口角を上げ笑ってみせる。
あなたは病を患っていることを、最後まで私に隠し続けた。
私の為に、ずっと嘘を吐き続けていた。

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酷くうなされていた様子だったので、慌てて起こした。
荒い呼吸に、額に浮かぶ汗、青白い顔色。
私は慌てて、水を用意して彼に飲ませた。
徐々に落ち着きを取り戻した彼を、私はゆっくり抱き締める。
彼は何も言わず、ぼうっと虚空を見つめるばかりだ。
私を通して、何を見ているのか聞く事が出来なかった。

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双子姉妹の綾(あや)×麻耶(まや)の、ほんのりGLです。
苦手な方は、ご注意下さい。


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屈んだ時に見えたうなじに、ドキッとした。
気にしていなかっただけに、自身に狼狽える。
日差しを受けないうなじは、驚く程に白く滑らかだ。
触れてみたいという衝動を抑え、自分の掌をじっと見る。
不思議そうに此方を見てくる顔に、何でもないと手で合図をする。
さらりと髪の毛が流れてうなじは隠れる。

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冬の朝。
ピリッとした少し乾燥した風と、晴れた高い空に筋状の雲が幾つか描かれている。
吐息は白く、その後の行方は誰も知らない。
冷えたコンクリートに、足音だけがやけに響いて聞こえる。
指先や足先から、徐々に体温を奪われていく。
コートのポケットに手を突っ込んで、仮初めの暖を取りながら歩く。

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#雨という文字を使わずに雨が降るを文学的に表現してみろ
というタグをやってみました。


しとしとと、外から音が聞こえてきた。
洗濯物を取り込み、なんとか事なきを得た。
一通り洗濯物を片付けてから、休憩をしようと紅茶を淹れた。
窓を伝う水滴を眺めながら、ぼんやり考え事をする。
この時間があると、心が落ち着く。
温かい紅茶のカップから立ち上る湯気を見て、そっとカップに口をつける。

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あなたは1人ぼっちだった。
あなたの心はいつでも1人ぼっちだった。
そこから救い出したくて、両手を伸ばす。
そっと触れた指先は、氷のように冷たかった。
この孤独の世界から、あなたを引っ張り出したかった。
我儘かもしれないが、自分に少しでも頼って欲しかったのだ。
1人ではないと知って欲しくて。

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傘にぽつりと雨粒が落ちる。
ひとつひとつ、雨粒は大きくなり、とうとう土砂降りの雨となった。
この季節の雨は、冷える。
指先が悴み、感覚が鈍る。
それでも手袋をしていないのは、あの人の手の温もりを忘れたく無かったからだ。
自分でも馬鹿げていると思う。
ただ、手を繋いだ温もりを後生大事にしているなんて。
馬鹿げている。本当に。
あの人は、そんなことまるで気にしていないというのに。
自分ばかりが、あの人を好きで堪らないという事実に
目を逸らしながら、土砂降りの雨の中を歩いた。

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