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「寂しくは無いのですか?」
「君が居なくとも僕は生きていけるからな」
「まあ、酷い人」
「冗談だ。本当に寂しくなるのは二、三日後になってからだ」
「あら、そうなのですか?」
「君が居ない事を実感するのが、僕は遅いのさ」
「私ばかり寂しがって馬鹿みたい」
「僕だってそう思ってるよ」

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物を書き、行き詰まると本を読み、飽きるとゲームをし、そして物を書く。たまに消してみたり、足したりしながら、物を書く。部屋のカーテンも開けず、只一人無音の部屋で物を書く。時計の秒針が進む音と、キーボードを叩く音しかしない。溜息をし、茶を飲み、寝転んで目を閉じる。そして物を書く。

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僕をは食に気をつかう方ではない人間だ。
腹が膨らめば上々とさえ思っている。
要は、食に頓着が無いのだ。
不思議と空腹が来ない日もある。
座して物を書いているだけなのだから。
君は心配して3食作り僕を居間へと呼ぶのであった。
あまり腹は空いていなくても、君に呼ばれたら僕は行かなくてはならない。

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海が見える。
列車の車窓から、青い海がちらほらと見える。
街は変わっても、海は変わらない。
トンネルを抜けて見えるこの海の景色は、いつも変わらない。
それに心がホッとするのだ。
懐かしいなあと独り言を呟いてしまいそうになる。
幼い時に海へ遊びに行った事を思い出す。
あの時は今でも忘れられない。

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頭痛に悩まされている。
鈍く響くそれは、思考を邪魔する。
考えていた事柄が、滲んで頭から消えてしまう。
あゝ、何を考えていたのだろうと、今度は何を考えていたかを思い出す作業が必要になる。
全くもって時間の無駄である。
ズキズキする鈍い痛みに邪魔されながら、言葉のかけらをを拾い集めて眺める。

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僕だって同じ人間だというのに、一体何が違うって言うんだ。
目の色? 肌の色?
そんなの、僕が選んでこの色にした訳じゃないさ。
たったそれだけの事で、避けられて妙な噂話を流される。
悪魔の子だって? 君達、自分がしてきた事を振り返りたまえよ。
僕と君達、何方が悪魔により近い所業をしてきたと思う?

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これだけ人間がいるのに、私でないと駄目だなんておかしな話だ。
金もなければ地位もない、こんなしょうもない私でないと意味がないというのだ。
もしかしたら、からかってそう言っているのかもしれない。
しかし、こんな真剣な顔をして私でないと駄目だと言う君は、
まるで冗談を言っている様に見えない。

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ドキドキと心臓の音が聞こえる。
相手にも聞こえてしまうのではないか、と思うくらいだった。
目線が近くなり、思わず目を閉じた。
吐息が間近に感じられる。
唇に柔らかい感触がする。
緊張し過ぎて、どうしていいのか分からない私は、緊張で固まったまま動けなかった。
あなたはふと笑い、私の頭を撫でた。

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束ねた髪の毛の毛先が、歩く度に揺れている。
春の空気を含む風は心地よく優しい。
鳥達の囀りが、彼方此方から聞こえてくる。
彼女は此方を振り向く。
「いい場所じゃない?」
 彼女は嬉しそうにそう言って辺りをぐるりと見渡した。
四方八方、若葉で囲まれた森は木漏れ日が降り注いでいる。
「本当良い場所だ」

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少し肌寒い朝。
春霞の空には、山々が遠くに見える。
桜の蕾がもう少しすれば、綻ぶであろう。
そうすれば、この通りは絶景になる。
桜並木が続くこの歩道は、桜の香りに包まれて非日常感が増すのである。
毎年変わらないこの風景は、私にとって大切な場所のひとつになっている。
桜の蕾が徐々に綻び始める。

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