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お題:猫 (ぽぃさんより)
私のご主人は、マイペースだ。私達の共通点でもある。六畳一間のアパートに、ご主人と私は一人と一匹で暮らしている。私は猫である。茶トラで黄緑色の目をした私を、ご主人は「きなこ」と呼んでいる。私はそれを自分の名前と認識しているが、人間の世界での「きなこ」が何なのかは知らない。
「にゃおん」
そろそろ、ご主人が起きる時刻だ。空が徐々に明るくなって、すりガラスの窓が柔らかい赤色になっていく。ご主人が起きると、私は食事が貰える。前足で、ご主人の顔を、むにっと押す。
「……きなこ。おはよ。」
ご主人は寝ぼけ眼でそう言うと、暫く瞼を閉じたり開けたりを繰り返す。私は食事を催促する様に、にゃおん。と鳴いてみせる。ほぼ毎日私達は、同じ様なやり取りをしている。私がいなかったらご主人は、起きられるのだろうかと要らぬ心配をしてみたりもする。ご主人は、起き上がると伸びをして、そっと私の頭を撫でる。私はそれを甘んじて受け入れる。その後、ご主人は私の食事用の皿を綺麗にしカランカランと音を立てて、食事が盛られていく。私はその音が堪らなく好きだ。
「きなこ、おいで。ご飯だよ。」
ご主人の足元をぐるりと回って、頭を擦りつける。その様を見て、ご主人はにこりと笑う。そして、私は食事にありつく。平和な毎日である。
私のご主人は、マイペースだ。私達の共通点でもある。六畳一間のアパートに、ご主人と私は一人と一匹で暮らしている。私は猫である。茶トラで黄緑色の目をした私を、ご主人は「きなこ」と呼んでいる。私はそれを自分の名前と認識しているが、人間の世界での「きなこ」が何なのかは知らない。
「にゃおん」
そろそろ、ご主人が起きる時刻だ。空が徐々に明るくなって、すりガラスの窓が柔らかい赤色になっていく。ご主人が起きると、私は食事が貰える。前足で、ご主人の顔を、むにっと押す。
「……きなこ。おはよ。」
ご主人は寝ぼけ眼でそう言うと、暫く瞼を閉じたり開けたりを繰り返す。私は食事を催促する様に、にゃおん。と鳴いてみせる。ほぼ毎日私達は、同じ様なやり取りをしている。私がいなかったらご主人は、起きられるのだろうかと要らぬ心配をしてみたりもする。ご主人は、起き上がると伸びをして、そっと私の頭を撫でる。私はそれを甘んじて受け入れる。その後、ご主人は私の食事用の皿を綺麗にしカランカランと音を立てて、食事が盛られていく。私はその音が堪らなく好きだ。
「きなこ、おいで。ご飯だよ。」
ご主人の足元をぐるりと回って、頭を擦りつける。その様を見て、ご主人はにこりと笑う。そして、私は食事にありつく。平和な毎日である。
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