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『発行情報』
・「青い世界」発行情報追加

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写真集の発行情報のお知らせです。
9/30に発売の予定です。
9/29 23:59迄に料金を振り込み済みの方へは、
オマケをつけて発送させて頂く予定です。

ご注文はTwitterのDMよりお願い致します。

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『単発』
・「無言の会話」追加
・「願い事が叶う時」追加
・「平和の実感」追加

『エッセイ』
・「環境への気付き」追加
・「昔話をする母」追加

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薄手のタオルケットを被り、ベッドに横になる。
まだ羽毛布団を出すには、早いかと思案する。
秋雨前線の影響で全国的に、天気は悪いようだ。
こうなると、洗濯物が溜まる一方になる。
幾ら除湿機をつけてみても、陽の光で乾かした洗濯物には敵わない。
家事の中でも、洗濯物は好きな方だ。
ピンとしたシャツや、ふんわりしたスカートがベランダの物干しざおでゆらゆらと揺れている。
その光景は、不思議と私を幸せな気持ちにさせる。
紛れもなく、平和な1日であると、ほっとするのだ。

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「これ、ありがとうな。お陰で勝てたよ。」
「良かった!」
試合前に貰ったミサンガをつけた左腕を見せると、君は嬉しそうに笑った。
部活で地区予選突破となるか、という大事な試合があった。
その試合の前日に、このミサンガを貰ったのだ。
手作りのミサンガを貰うのは、初めての事だった。とても嬉しかった。
試合の結果は、冒頭の通りである。
無事に試合に勝ち、地区予選突破となった。もうすぐ、県の代表を決める試合が始まる。
「なあ、ずっと言おうと思ってたんだけど、お前の事好きなんだ。」
「え、…え?」
君は大きな目を見開いて、ぽかんと口を開けている。
いきなり過ぎたか?でも、地区予選突破したら、言おうと自分の中で勝手に決めていたのだ。
「よかったら、付き合って欲しい。」
「え、あの、私で…いいの?」
「当たり前だろ。」
「うん、ありがとう。私も好きだよ。」
君は、おずおずとそう言い恥ずかしそうに顔を覆った。
「もう、いきなり過ぎ。びっくりした。」
大きなため息と共に、顔を覆っていた手が外された。
「なあ、ハサミある?」
「え?あ、ソーイングセットのなら…。」
鞄の中をガサゴソと探した彼女は、小さな水色のハサミを取り出した。
「切って、これ。」
「え?」
そう言って左腕のミサンガを見せると、驚いた顔をした。少し困った顔して、それでも言う通りに彼女は、ミサンガを切った。
「願い事叶ったからな。お前と付き合える様に、って思ってたから。」
「も、もう、恥ずかしいこと言わないでよ!」
彼女は顔を真っ赤にして、それでも少し嬉しそうに笑った。


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ぽつり、ぽつりと雨が降る。夏が終わり、肌寒くなってきた。近頃はテレビで秋雨前線という言葉もよく聞くようになった。今日も昨日と変わらず、天気が悪い。雨が降り、雲が空を厚く覆っている。授業が終わり、帰り支度をしていると、教室のドア付近から視線を感じる。ふと視線を向けると、彼女がいた。一緒に帰ろう、と口の動きで伝えてきた。頷いてから、支度をして教室を後にした。

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『宴は満月の夜に』
・「思い出すのは無音の世界」追加
・目次修正

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麗花(れいか)はこの間体験した不思議な事象を、親友である山野響子(やまのきょうこ)に話をした。
「神隠し…とは、また違うよね。」
一連の話を聞いた響子は、ぽつりと呟いた。一般的に言われている神隠しと、麗花が体験した話は似通った点もある。
しかし、神隠しとは、また少し話が違うのだ。
「誰だったんだろうね、その人。」
「分からない…。元に戻ったと思ったら、一瞬で消えちゃって。」
うーん、と響子は眉間に皺を寄せて考え込む。麗花は、此処ではない何処かで会った人物を、思い出していた。
人間と似た様な容姿をしていたが、それは仮の姿なのかもしれない。
響子は何かを思いついた様で、麗花の顔を見た。
「今度、一緒に行ってみよう。」
「え!?」
「駄目かなあ…。」
「ちょっと、怖くない…?」
まさか、こんな展開になるとは麗花も思っていなかった。此処ではない何処かへ、一緒に行けるのかどうかさえ分からないというのに。
もしあの人が居なければ、此方の世界へ戻ってくる方法すら、分からない。
麗花は喉元からひんやりとした水を流し込まれた様に、血の気が引くのを感じた。
「戻って来られるか、分からないんだよ…?」
「それは…。そうだけど。」
もごもごと響子は口ごもった。それでも、行きたいという意思が伝わってくる。
「しょうがないなあ…。行って何も無かったら、すぐ帰ろう。それなら、良いよ。」
「やった、ありがとう。」
響子は嬉しそうに笑ったが、麗花は心配で仕方なかった。


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『宴は満月の夜に』
・『設定』に登場人物設定を追加

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【妖怪世界】
■物語の舞台
・山間の新興住宅地
・舞台となる地域は稲荷神社が多い為、妖狐(ようこ)が多い
・地域によっては、龍神が多い所もある。

■妖怪の階級
・妖怪の階級は、低級・中級・上級・守(かみ)と大きく分けて4階級に分かれる。
・低級の妖怪は、自身の姿を定着させる事が困難である。姿は見えなくても、側にいる事も。妖術(ようじゅつ)を扱う事は、出来ない。
・中級の妖怪は、自身の姿を定着させる事が出来る。簡単な妖術を操れる。木の葉をお札に、など…。
・上級の妖怪は自身の姿を定着させる事が出来る。また、別の容姿に変える事も出来る。妖術を操る事ができ、相手に幻覚を見せる事も出来る。また、祀られてる稲荷は、結界を張る事も出来る。
・守(かみ)は自身の姿を定着させ、ある地域一帯の妖(あやかし)をまとめる立場にある者である。扱う妖術も高度なものが多く、口伝により伝わる幻の妖術も扱える。

■反転とは
現世にいる人間が現世とあの世の狭間に、何らかの拍子に迷い込んでしまう事。
狭間の世界に住むのは、お稲荷様や妖怪等の妖怪世界である。
現世と近い別の世界という事で、反転世界とも呼ばれる。
反転した現世の人間は、妖怪世界では自身の影を持たない為、直ぐに分かる。
反転する場所は、神社に限らず起こり得る。龍神由来の土地では、川などで反転する可能性もある。
反転した人間は、上級以上の妖で無ければ現世へ帰す事が出来ない。
【人間世界】
・時代設定は現代。
・山間の新興住宅にある神社が主な舞台となる。
・反転して狭間の世界に迷い込むのは、老若男女問わず起こり得る現象である。
・行方不明者や神隠しにあった人間の中には、狭間の世界に迷い込んだ者もいる。


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