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疎外感というものを感じて一歩踏み込めない。アクリルの壁があり、彼方と此方では少しだけ世界が違う。親しい仲間内でそのように感じるのである。仲間外れにされているという訳ではない。双方そういうつもりはない。それでも疎外感という壁は壊れてくれない。此方は呼吸が苦しいが、彼方はどうだろう。

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砕いた石を撒くと星空を作ることが出来る。これが偽物でも美しいのだからいいのである。砕くという行為は単なる破壊にすぎない。破壊された石の欠片を美しいと思うのは、自分勝手かもしれない。破壊から生まれる物というものに貴さや美しさを感じる。そこにはただの欠片ではなく儚さというものがある。

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騙されるというのが恋の第一段階ではなかろうか。善い人間であり欲深くなく誠実であるという、その人の言葉を成る程と受け取るところから始まる。実際にどんな人間であるかは分からない。疑ってばかりでは何も始まらないのは事実である。一先ず騙されてやろうということである。少し、盲目と似ている。

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希望を持たなければいけないと言われるのは、心が重たくなる。呪われているような心地さえする。悲観をすることは悪だろうか。少なくとも、希望を持つということは強制されるべきことではない。希望を持った振りをするのは簡単だ。口先でどうとでもなる。希望を持つべきだと言われると呼吸がしにくい。

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凡人には凡人の、天才には天才の、それぞれの悩みがある。解決のための助力は難しくても、何も言わず寄り添うことは出来る。無責任な言葉よりも側に居てくれることの方が、余程信頼出来る。互いに違う個体だから、何もかも共有するのは難しい。ただ共感して、寄り添うことは出来る。それしか出来ない。

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声が咄嗟に出ないことに気が付いた。何かを言おうとした時に、喉の奥が張り付く感覚。そのお陰か余計なことを言わずに済む。悩みの共有は出来ないが、仕方のないことなのかもしれない。余計なことを言わずに済むことで、善い人間だと勘違いをされる。声がきちんと出るようになったら、失望されそうだ。

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食事というものが面倒で仕方がない。用意をして食べて片付けるという一連の流れを考えるだけでも、少し食欲がなくなる。一人で食事をすることが原因ではないかと考える。一人でも二人でも大勢でも、食事で得られる栄養は変わらないというのに。一人だと食欲がなければ食べなくてもいいとなってしまう。

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いつまでも好きでいるのであろう人がいる。距離が離れてしまっても、疎遠になってしまってもそれは変わらないであろう。人に執着をしてこなかったが、この人に居なくなられては困るという人物である。これは勝手に思っているだけで、言ったことは一度もない。優しいあの人には、気を遣って欲しくない。

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生きたいという希望は持たないが、楽になりたいという希望は持っている。死へ向かう行動を起こすことが億劫だと、理解してくれる人はどれだけいるだろう。眠っている間に死んだとしても、それで良いと考える。計画性のない死というものは、ある種一番納得のいくものだと思う。仕方ないと思えるからだ。

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生まれてしまったということに罪悪感を覚える夜がある。何も成さず、人の役にも立たず、ただ生きているということが申し訳なくなる。誰にも必要とされていないという事実に、向き合わなければならない。死んではならないという言葉は、残酷である。生きていても死んでも何も残せない事実は変わらない。

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