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ジリジリと追い詰められて、ついに逃げ場の無いベッドと壁の端に追いやられた。
自分の鼓動音が、頭の中に響く様に感じられた。
もうどうにもならないのに、それでも自分は逃げ道を探していた。
「捕まえた。」
言葉とは裏腹に、優しく抱き寄せられた。
混乱している頭では、現状を理解するのに時間がかかる。
何故、クラスメイトである男子にベッドの上で抱きしめられているのだろう。
混乱している頭では、現状を理解するのに時間がかかる。
何故、クラスメイトである男子にベッドの上で抱きしめられているのだろう。
「な、何する…。」
答えを聞くのが怖くて、そこで言葉は途切れてしまった。
ゆっくりとした手つきで、後頭部を撫でられる。
まるで、壊れ物を扱うかの様な優しい手つきだった。
ゆっくりとした手つきで、後頭部を撫でられる。
まるで、壊れ物を扱うかの様な優しい手つきだった。
「名前、呼んで欲しい。」
相手からの要求に、肩透かしを食らった。
「拓海(たくみ)…。」
「うん。もう1回。」
「…拓海。」
抱きしめられている腕に力が入る。
名前を呼ぶというのは、意識的にすると気恥ずかしいのが分かった。
名前を呼ぶというのは、意識的にすると気恥ずかしいのが分かった。
「ごめんな、急に。怖がらせて。」
「いや、別にそんな事ない。」
自分が出来る事は、大してないのだ。
名前を呼ぶ位なら、お安い御用である。
名前を呼ぶ位なら、お安い御用である。
「ありがとう、司(つかさ)。」
「いいよ、気にするな。」
そこで漸く、自分も拓海の背に腕を回した。
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