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綾(あや)と麻耶(まや)は双子の姉妹である。
何をするにも、何処へ行くにも、2人は常に一緒であった。
互いに、2人でなければならないという強い思いがあり、いつしかそれは恋人という関係へと変化していった。
そんなことがあった年のクリスマスの話である。
「麻耶、プレゼント何が良い?」
「私は、綾が居てくれればそれで充分だよ。」
麻耶は綾の手を取り、そう言った。
「まあ、麻耶ったら。折角のプレゼントなのに。」
「じゃあ聞くけど、綾は何か欲しいものがあるの?」
「私?そうねえ、麻耶の全部が欲しいわ。髪の毛から足の爪先まで全部。」
「……綾は我儘ね。」
「麻耶は、もっと我儘になるべきよ。」
綾は、麻耶の髪の毛を手に取りそっと撫でる。
指先をすり抜ける髪の毛は、さらさらと流れていく。
指先をすり抜ける髪の毛は、さらさらと流れていく。
「これじゃあ、全然クリスマスプレゼントな感じがしないわね。」
「まあ、確かにね。」
「さてと、どうしたものかしら。」
「そうだね……。ねえ、綾。」
少し恥ずかしそうな目で、綾は麻耶を見る。
「ねえ、キスして、いい?」
「あら、麻耶ったら大胆ね。」
ふふふ、と綾は笑ってみせる。
麻耶は真っ赤な顔で、俯いた。
「麻耶、顔を上げなさい?」
綾が顔を上げると、麻耶は綾の両頬を優しく包み込んだ。
その柔らかな唇を綾の唇に重ねる。
暫くして、そっと綾は離れた。
そして、にこりと笑ってみせた。
その柔らかな唇を綾の唇に重ねる。
暫くして、そっと綾は離れた。
そして、にこりと笑ってみせた。
「駄目な訳、ないでしょう?」
「もう、急過ぎるよ……。」
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