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『チア部って、どう?練習大変そうだなって思ったけど。』
『最初入った時は、皆と揃えるのが大変だったよ~。でも、今は楽しいって気持ちの方が大きいかな!』
美咲は高校からチア部に入部したので、入部時は未経験者だった。それが今では楽しく、毎日部活に行くのが楽しみらしい。美咲の文面から嘘や取り繕う様子は全く無かった。聡史は、少し美咲が羨ましく思えた。自分には夢中になれるものが何かあるだろうか。
『楽しいものがあるっていいな。俺、宿題の続きするから返信途切れると思う。』
『分かった!てか、私もしないと!また明日ねー。』
ふつり、と緊張の糸が途切れる。聡史は目の前にいない相手に、何故緊張するのかを考えた。そうだ、美咲の表情や声色が文字では分からないからだ。それで自分は緊張するのだ。何か間違った事を言っていないか、相手に迷惑を掛けていないか、聡史はそういった事に過敏に反応する性格を持ち合わせていた。
目の前のプリントに目を落とし、改めてシャープペンシルを握り分かる個所から埋めていく。時折参考書やノートを引っ張り出し、似たような英文を探し似た様に仕上げていく。英語が苦手な聡史にとっては、こうやって解くのが精一杯だった。数学であれば、もっと早く終わっただろうなあとぼんやりと思う。そうこうして、何とかプリントを仕上げてノートにプリントを挟み込み、鞄に教科書と共にしまう。ああ、やっと一段落だ。風呂でも入って、さっぱりしたい所だ。
『宿題終わった?』
『なんとか終わった。正解かは分からないけど。』
『なんだかその言い方、聡史らしいよね。』
『美咲は良く分かるなあ、そういう所。』
『ふふふ、私結構鋭いのかも。』
美咲がにやりと笑う様子が頭に浮かんだ。聡史は少し、ほっとしていた。美咲の竹を割った様な、真っすぐな性格はとても良いなと思った。
『最初入った時は、皆と揃えるのが大変だったよ~。でも、今は楽しいって気持ちの方が大きいかな!』
美咲は高校からチア部に入部したので、入部時は未経験者だった。それが今では楽しく、毎日部活に行くのが楽しみらしい。美咲の文面から嘘や取り繕う様子は全く無かった。聡史は、少し美咲が羨ましく思えた。自分には夢中になれるものが何かあるだろうか。
『楽しいものがあるっていいな。俺、宿題の続きするから返信途切れると思う。』
『分かった!てか、私もしないと!また明日ねー。』
ふつり、と緊張の糸が途切れる。聡史は目の前にいない相手に、何故緊張するのかを考えた。そうだ、美咲の表情や声色が文字では分からないからだ。それで自分は緊張するのだ。何か間違った事を言っていないか、相手に迷惑を掛けていないか、聡史はそういった事に過敏に反応する性格を持ち合わせていた。
目の前のプリントに目を落とし、改めてシャープペンシルを握り分かる個所から埋めていく。時折参考書やノートを引っ張り出し、似たような英文を探し似た様に仕上げていく。英語が苦手な聡史にとっては、こうやって解くのが精一杯だった。数学であれば、もっと早く終わっただろうなあとぼんやりと思う。そうこうして、何とかプリントを仕上げてノートにプリントを挟み込み、鞄に教科書と共にしまう。ああ、やっと一段落だ。風呂でも入って、さっぱりしたい所だ。
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『なんとか終わった。正解かは分からないけど。』
『なんだかその言い方、聡史らしいよね。』
『美咲は良く分かるなあ、そういう所。』
『ふふふ、私結構鋭いのかも。』
美咲がにやりと笑う様子が頭に浮かんだ。聡史は少し、ほっとしていた。美咲の竹を割った様な、真っすぐな性格はとても良いなと思った。
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