roika_works 【単発】流れ星 忍者ブログ
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自室の窓からは、注意さえすれば屋根に上がることができる。その日も家族が寝静まる頃合いに、事前に準備しておいた靴を窓の縁に座りながら履いた。この時の高揚感溢れる気持ちを、何と言えば良いのだろうか。態々屋根に上がる理由は、唯ひとつ。今日は流星群がピークを迎えるからだ。なるべく音を立てずに、静かに屋根を伝い寝転ぶのに丁度良い箇所にそっと座った。この夜は非常に空が澄み、星がとても良く見える。ひとつ、ふたつと流れる星を見て、これは君にも見せてあげたかったなあと、ふと思い出になってしまった、君を思い出した。みっつ、よっつ、流れ星は僅かな感傷の間も流れ続けた。

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