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「日誌、出しに行かないと。」彼女は立ち上がって、支度が済んだ鞄を持つ。夕陽が差し込み彼女の顔が橙色に染まった。帰り支度を整えた2人は、職員室にいる担任に日誌を提出した。日直の仕事は、終わりだ。「帰り道少し話せる?」あまり期待を、掛けずに彼女に問う。「良いよ。自転車取ってくるね。」

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「例えば、好きな教科は?」僕は当たり障りのないボールを投げる。「強いて言えば、英語。貴方は?」彼女は帰り支度の済んだ鞄を机に置き、席に着いた。「僕は科学が好きかな。実験が好きなんだ。」彼女は少し驚いた様子で「意外ね、貴方は文系なのかと思ってた。毎日小説を読んでるから。」と言った。

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「話すって何を?」彼女は少し困っている様だった。困らせるつもりでは、なかったんだけどな。「席替えで隣になったからさ。仲良く出来たら良いなと思ったんだ。」クラスでも一目置かれている彼女は、親しい友人が居ない様に見えた。僕は、お節介ながら心配をしていたのだ。「貴方、変わってるのね。」

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凛とした横顔、真っ直ぐ伸びた背筋。彼女はまるで、薔薇の様だと思った。「用が無いなら、私は帰るけど。」今日は二人で日直だった。日誌を書き終え、そろそろ日直の仕事を終える所だ。「用は無いけど、もう少し一緒に話したい。」ぽろりと出た本音に自分でも驚いた。彼女はもっと驚いた顔をしていた。

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下記に各話へのリンクを追加しました。
上から順に各話を追える様になっています。

【各話へのリンク】
設定

第1話 日直
第2話 変わり者同士
第3話 好きな教科
第4話 橙色の教室
第5話 校門前にて
第6話 下の名前
第7話 呼び方
第8話 記憶の一欠片
第9話 やり切れない過去
第10話 交わらない世界

第11話 切っ掛けの言葉
第12話 友達になった日
第13話 ひとつ目の繋がり
第14話 知人以上、親友未満
第15話 第一印象と今の印象
第16話 お人好しの友人を想う
第17話 心の変化
第18話 君の事を知りたい
第19話 文字を交わす
第20話 惹かれる点

※続きは冊子にまとめました※
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