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帰りがてら、ふと美咲と連絡先を交換した事を思い出す。最初は何て送るべきだ。放課後のこの時間帯は、部活中であろうし気が散る様な真似はしたくなかった。夜でいいか…と、聡史は一旦考えを中断し最寄り駅へと足を運ぶ。自分も怪我さえなければ、今頃は野球部に入部していただろうか。野球は好きだった。しかし、自分の身体を壊してまでやる事に抵抗があったのだ。この学校では、甲子園はおろか、地区予選ですら危ういと冷静に思う。ここまで考えたが結局のところは、故障した肘に無理して負担を掛けるのが怖かったのだ。中学の時は軽度で済んだが次はどうなるか分からない。自分は野球とは縁を切った身なのだ。漸く駅の改札口を抜けて、電光掲示板を見上げる。次の電車は三分後に来るらしい。
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