君という花
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その他コンビニ P3DXZJHNA8
印刷期限 2017/01/26

『お知らせ』
・「東京コミティア119出展情報」追加

『発行情報』
・「春の香り」追加

東京COMITIA119にて頒布予定です。
イベントでの取り置き、通販はメールフォームかTwitterのDMで受け付けております。

東京コミティア119出展
お品書き、スペース位置、新刊サンプル小説。
ハンドメイドアクセサリーのセット販売実施予定です。
是非「み29a」へ遊びに来て下さいませ。
当日限定の無料配布もあります。
どうぞよろしくお願いします♪

『発行情報』
・青い世界(写真集)再販情報

『単発』
・「後腐れの無い関係」追加
・「透明の指輪」追加
・「人の気配がない神社」追加
・「永遠の停止」追加
・「浮かぶ紫煙が消えるとき」追加
・「舞い降りる妖精」追加
・「私の願いは彼の夢」追加
・「終わりに向かう色」追加
・「彼女は気付かない」追加
・「あの夏のこと」追加
・「夢見る話」追加
・「人の縁とは奇なり」追加
・「ゆとりのじかん」追加
・「電池切れ」追加
・「約束のいらない人」追加
・「六畳間」追加

足元に纏わりつく猫が、物言いたげに鳴く。
生憎猫の言葉は分からないので、頭を撫でてやる事しか自分には出来ない。
暫くそうしていると、満足したのか猫はスッと離れて行った。
このこざっぱりした性格は、なかなか嫌いになれない。
ゆっくり歩いていくのを、ただ眺めた。
あの気紛れさは、なかなか良い。

雪が吹雪く中、歩いていた。
足元の雪を踏みしめ慎重に歩く。
風に靡くマフラーを、口元まで上げる。
吐く息は白く、手袋をしていても指が悴む。
これが、この地域の冬だ。
周囲を白で染め上げ、風が吹き荒ぶ。
厳しい場所だ。
それでもこの場所を嫌いにはなれなかった。
厳しい自然の中にいると落ち着くのだ。